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不動産投資について考えてみる
「不動産投資」を言えば、投資の中では否定的な意見が多いと思います。同じ投資でも株式投資やFX投資を思い浮かべるかもしれません。
しかし株式投資ほど価格の浮き沈みがなく毎日見る必要もありません。FX投資のようなレバレッジを効かせる投資も不動産投資では可能です。
今から20年近く前に出版された「金持ち父さん 貧乏父さん」がベストセラーになりました。今でも読み継がれているビジネス書(?)でもあります。一般的なサラリーマン(貧乏父さん)と事業家(金持ち父さん)を比較した話です。
金持ち父さんは「お金に働いてもらう」という名で投資を進めます。その中でも著者が推奨するのは「不動産投資」です。この本が出た頃は、私も20代そこそこでしたので現実味がない話として読んでいました。
「不動産投資」は金持ちや土地持ちの資産家が行うものと捉えていたからです。当時は折しもITバブルでベンチャー企業に勤めてストックオプションで巨大な富を得れるような時代でした。(今でこそストックオプションがあるからといって会社を選ぶ方は少ないですが、、、)
現在では、サラリーマンでも十分にできる環境が整ってきています。「金持ち父さん 貧乏父さん」が出版した当時と比較しても「不動産投資」は「株式投資」と同じように一般化されました。
対象物件も新築ワンルームマンションだけではなく、新築アパートから中古のリノベーション済みマンション、戸建、民泊専用マンションなど自分の好みにあった物件選ぶことができるようになりました。
サラリーマンであれば購入に必要な銀行融資も「都市銀行」「ノンバンク」だけでなく「地方銀行」なども参加して幅が広くなりました。昨年から「スルガ銀行」を始めたとした不正融資でネガティブイメージがつきましたが、方法さえ間違えなければ融資はまだ出る可能性が高いです。
サラリーマンであれば不動産投資が最強
不安に思っている以上にメリットがあります。改めて不動産投資のメリットを記載したいと思います。
1.長期にわたる安定収入になる
不動産投資は、シンプルに言うと不動産所有しての家賃収入を得るものです。住居は衣食住の観点からも生活する上でも必要なものです。場所さえ間違えなければ安定収入として期待できます。
私的年金として老後も活用できるというメリットもあります。株式投資の配当金での生活をしている人もいますが安定感が違います。
2.生命保険の代わりになる
投資用の不動産などを購入する際、規模にもよりますがサラリーマンであれば現金で購入することができません。通常、金融機関に住宅ローンと同じくアパートローンやプロパーローン(事業者向けローン)を組んでお金を借りることになります。
融資条件にもよりますが住宅ローンと同じく「団体信用生命保険」という生命保険に加入することになります。通常の生命保険と同様保険金が支払われ、その保険金で残っているローンの返済されます。団体での契約扱いになるので安い金額で入れるのもメリットです。
3.所得税の節税になる
サラリーマンの方であれば一番メリットのあるのが、給与所得と不動産所得と合わせて確定申告ができることです。不動産投資で赤字になる場合もあります。給与所得を利益として相殺できるので、場合よっては税金が還付されたり翌年の住民税が少なくなります。
4.経費が使える
サラリーマンの方であれば、飲食費や交通費などで面倒な経費精算をすると思います。不動産投資でも一定の事業規模になれば経費として使うことができるのです。その経費は先ほどの確定申告の際に申請ができるため、結果、納税を少なくすることもできる場合があります。
過度な経費利用は、会社と同じく税務署から問い合わせがくる場合もありますので注意が必要ですが、不動産投資に必要な書籍購入や関係者との飲食費などは概ね認められます。経営者感覚としての経験もできます。
5.相続税の節税になる
不動産を所有していると現預金を持っているのと比べると相続税計算上の評価が低くなります。固定資産台帳などから算出した評価に対して課税になるため、納税額を少なくする事ができます。結果、相続税額を節減する効果がありますので、ご家族を持っている方であれば検討しても良いと思います。
有価証券の場合は、時価に対して課税対象であるため金額も高くなりますので、相続の際には税金が高くかかる可能性がありますので、不動産にすることが有効であるとされています。
不動産投資にはデメリットもある
不動産投資のメリットはいろいろあります。当然デメリットも存在します。様々なリスクが存在します。しかし間違った不動産を購入することさえしなければミドルリスク、ミドルリターンが実現できる投資です。
長期間かけて着実に資産形成していくことができるのが不動産投資です。多額のお金が動きますが将来を見越して実現したいのであれば有効な投資です。
本業が忙しいサラリーマンであれば不労所得に近い副業が実現できます。昨年の不正融資までは様々なプレイヤーが参加していたのであまり良くない状況でしたが、これを機会に正常化していくと思われますので、これからの参加でも遅くはないと思います。