不動産投資での「幸せ」について考えてみる

今日の東京は週末は天気が良いですが、緊急事態宣言での外出自粛もあり、昨日から家でひたすら本を乱読することにしました。

外出をせずに好きな音楽を聴きながら過去に読んだ本を含めて見返すことは定期的にすべきことですね。

テレビやネットニュース、SNSからもスゴイ勢いで情報が入ってきますが、記憶に残るのは、やはり本からの内容が多かったりします。

やはり本を読むことは、知識を増やすには一番効率的です。

 

 

橘玲さんの本を読み返す

その中の一冊が投資や経済に関する作家で有名な「橘玲」さんの「幸福の「資本」論」という本です。

投資や経済分野においてフィクション・ノンフィクションのどちらも手掛ける稀有な作家さんです。

最初に知った本は「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」です。

こちらは、不動産投資で有名な「金持ち父さん 貧乏父さん」がベストセラーになった頃に、出版されており、多くのサラリーマンが手にとった本だと思います。

こちらは「新版」も出ているのですが、当時のサラリーマンには衝撃的な内容でした。

お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方
  • 持ち家より賃貸の方がお得
  • 長期投資で考える
  • サラリーマンが払っている税金を見直す
  • 会社を設立する

とくに税金に関してそこまで詳しくなった自分にとっては、会社に勤めながら法人を設立できることは、初めて聞く内容だったので新鮮でした。

だからといってすぐに法人を作りたいと思ったわけではなく、別世界の話思っていたくらいです。

それからしばらく経ってから「幸福の「資本」論」を読みました。

「幸福の定義」とは何なのかという根源的な内容と説いた名著です。

「幸福」とは何か

「幸福の「資本」論」では、幸せの条件を3つまとめています。

  • ①自由(自己決定権)
  • ②自己実現(かけがえのない自分になること)
  • ③共同体=つながり=絆

「自分らしく生きる」というのでしょうか。

子どもの頃には「無敵」と思っていた生活も、大人になるにつれて制限がでてきます。(一か月も夏休みがない大人にはなりたくないと思ったものでした、、)

その制限は生活するためには必要なことなので、避けることはできません。

しかし、その制限を少しでも緩和することができれば、「幸せ」に感じることができるということです。

具体的に「幸せを感じる」ことを実現するためには3つのインフラ(柱)が必要であることが書かれています。

  • 金融資産(不動産を含む財産)
  • 人的資本(働いてお金を稼ぐ力)
  • 社会資本(家族や友人のネットワーク)

 

金融資産には限界効用がある

幸福になるためには「お金が必要」というイメージがあります。

「お金がなければ、自由になれない」

至極当然の内容だと思います。

不便なく普段の生活を過ごすために必要な「衣食住」は、お金がなければ満たすことができません。

しかし、ここで大事なのはお金には「限界効用」があるとしているんですね。

「限界効用」

実に聞きなれない言葉ですね。

正しくは「限界効用逓減の法則」と言うらしいです。

難しい言葉の説明になりますが

限界効用逓減の法則

一般的に、財の消費量が増えるにつれて、財の追加消費分(限界消費分)から得られる効用は次第に小さくなる、とする考え方

すごーく、簡単に言うと「金がたくさんあれば幸せになれるとは限りらない」ということです。

わかりやすい例として、、

お金がないときに得た「1万円」はとてつもなく嬉しいものですが、ある程度の年収があると「1万円」を得ても、最初のころの満足を得ることできなくなります。

つまり収入や貯蓄には一定レベルを超えると幸福度は徐々に低下していくということです。

決して大企業で「高い給与」だけでは幸福の満足度が満たされないということです。

この本では具体的に数値で説明をしています。

それ以上収入が増えても幸福度は変化しないのです。

  • 年収800万以上
  • 資産1億円以上

これは考えてみるとすごく大事なことです。

不動産投資もやみくもに購入する必要はない

不動産投資は、先ほどの金融資産でいうところで多いに効果を発揮します。

サラリーマンで不動産投資をしているのであれば、本業の給与以外に収入があるわけですから、とても心強いですよね。

自分の経験からすれば、1つ投資用のアパートを持ったりすると、また他のアパートが欲しくなるのです。

そして、アパートを購入できたら、さらに収入が欲しいからまたアパートが欲しくなのです。

これは、お金を借りることができれば、いつまでも購入し続けたくなります。

これも欲望が先行してしまい、サラリーマン大家であればフツーに起こりえることです。

けれどもやはり限界がきます。

お金を融資してくれなくなれば、購入することもできません。

そのときに、無理くり購入することは必要ないのです。

すでに不動産投資での限界効用は達しているのです。

それでも購入したいのは、ゲーム感覚で自慢したいのか

誰かに褒めて(認めて)もらいたいかのどちらかです。

正直、誰も褒めてくれませんw

私の家族も購入するとなったら、あきれた顔になりますw

売却を進めている有名不動産投資家

先日もある有名な不動産投資家の話を聞きました。

築古アパートからRC一棟マンションも所有している方です。

数十棟ある不動産物件の少しづつ売却を進めているような話でした。

一つの要因としては「だれも相続してくれない」ということです。

不動産投資をする人からすれば数十棟ある羨ましい限りですが、興味のない人にとってはアパートやマンションは無用の長物です。

築古であれば、メンテナンスも大変なので家族も所有したがりません。

これは今後も起こりえることですね。

結局、相続してくれることを願って、新築マンションなどに資産の入れ替えを行っているようです。

不動産投資で得た物件も、良かれと思ったけれど相続されないと難しいものですね、、