この記事で悩みが解決すること
- 50代でFIREすることは現実的なのか
- 50代でFIREになるためにはいくらお金が必要なのか
- 必要なお金はどうやって貯めるのか
目次
FIREとは何か
注目を集めている新しいライフスタイルの一つです。
この概念は、若いうちに必要な資産形成を行います。
早期に経済的な自立を達成し自由な生き方を実現することを目指すものです。
FIREの定義について
FIREとは、若いうちに十分な資産を築くことで、早期に経済的に自立し、現役を引退するライフスタイルを指します。その名の通り、「Financial Independence(経済的独立)」と「Retire Early(早期リタイア)」の頭文字をとったものです。
早期リタイアとの違い
FIREは、単に早期リタイアを目指すだけではありません。
経済的に自立した上で自由な生き方を選択することを意味しています
余暇を過ごして生活する「早期リタイヤ」とは大きく異なります。
- リタイア後も仕事を続けること
- 新たな挑戦を行ったりすること
FIREに向いている人・向いていない人の特徴
FIREは、個人の価値観が重要なポイントなので向き不向きがあります。
自分自身の目標と価値観をしっかりと把握しできていて、計画的に実行できることが重要です。
単に楽をしたいだけでは続けることは難しいです。
FIREに向いている人
- 仕事を辞めた後のビジョンがある人
- 将来の生き方を具体的にイメージできる人
- 自分の価値観をしっかりと把握している人
FIREに向いていない人
- 単に仕事を辞めて楽になりたいだけの人
- 将来のビジョンや目標が曖昧な人
50代でFIREを目指すメリット
50代でFIREを目指すことは、自由な生活と自己実現の時間を手に入れる魅力的な選択肢です。
50代はまだ若い年齢層ではありますが、長年の経験を生かして、次のステージで充実した日々を送ることができます。
充実した自由な生活
FIREを達成できると、仕事に縛られることなく充実した自由な生活を送ることができます。
日々の仕事のストレスから解放され、自分のペースで生活することができます。
自己実現の時間
50代では多くの経験と知識を持っています。
この年齢層で自己実現の時間を手に入れることは、自分の興味や趣味に専念できます。
健康の改善、予防
50代は健康状態が気になり始める時期です。
自由な時間を持つことで健康的な生活を送ることができます。
ジムやマラソン、ゴルフなど仕事が忙しくてできなかったことにも遠慮せずにチャレンジすることができます。
新たな挑戦と成長の機会
新たな挑戦や学びの機会が増えます。
音楽、絵画、旅行など趣味を深めることができます。
経済的に余裕があれば、今までできなかったボランティア活動や社会貢献活動に参加もしやすくなります。
50代でFIREを達成する可能性
FIREは若いうちから投資や貯蓄をすることが実現できることを前提としています。
もし今まで投資や貯蓄をしていないのであれば50代で達成するためには一定のハードルがあります。
しかし現実的にはできないというわけではありません。
日本の社会環境や経済的要因によって、リスクも含めたチャレンジをする必要があります。
達成するために必要なこと
年収
早期リタイアを目指すには高い年収を得る必要があります。
年収が高くないとしても夫婦で共働きであれば、可能性があります。
貯蓄
資産を運用を前提するので頭金が必要になります。そのため高い貯蓄率が要求されます。
普段から「定期的な貯蓄をしている」「ボーナスは全て使い切らない」など金銭感覚も必要です。
資産運用
お金を増やすための資産として高いリターンが必要な場合があります。
50代から投資を始める場合は、年齢によるリスクを許容する必要があります。
日本の社会制度におけるFIREの現実性
年金制度
日本では社会保障制度が整っている国です。
年金が破綻するのではないかと言われますが、一定の年金収入が期待できます。
これが退職後の経済的安定に寄与します。
健康保険
50代でのFIRE後も公的な健康保険に加入できるため、医療費の面で心配する必要が軽減されます。
健康寿命: 日本は長寿国家であり、50代でFIRE後も比較的健康な期間が長いことが期待できます。そのため、リタイア後の生活がより充実したものになる可能性があります。
健全な資産運用: 安定した金融システムが整っており、50代での資産運用においても比較的リスクを抑えた投資が可能です。
50代でFIREになるために必要なお金とは?
FIRE達成のために必要な貯蓄額はいくらか
50代でFIREを実現するための必要な貯金額はいくらになるのでしょうか。
これはFIREのタイプによって異なります。
FIREには代表的に4つのタイプが挙げられます。
- Fat FIRE(ファットファイア)
- Lean FIRE(リーンファイア)
- Side FIRE(サイドファイア)
- Barista FIRE(バリスタファイア)
これらのFIREの代表的なタイプを概要と目標の金額例をまとめてみました。
Fat FIRE(ファットファイア)
豊かな生活を望むタイプです。
年間の生活費が1000万円以上とされます。
FIRE達成には1億円以上の資産を目指すことが一般的です。
これがFIREの多くの書籍や雑誌のFIRE特集などで言われるFIREのイメージになります。
Lean FIRE(リーンファイア)
節約志向で質素な生活を送るタイプです。
年間の生活費が500万円程度とされます。
FIRE達成には5000万円から1億円程度の資産が必要とされます。
あまり贅沢なことはできないですが、長期間生活するために資産を低く抑えることができます。
その分、早くにFIREが達成することができます。
Side FIRE(サイドファイア)
フルタイムの仕事を辞めずに趣味や副業に専念するタイプです。
年間の生活費は個人によって異なりますが、500万円から1000万円程度の資産が目安とされます。
現実的に達成できるFIREの一つです。
Fat FIREは、50代から目指すのは難しいので、Side FIREを目標にするのが現実的です。
Barista FIRE(バリスタファイア)
パートタイムの仕事や副業で生計を立てながら自由な生活を楽しむタイプです。
こちらも500万円から1000万円程度の資産が必要とされます。
Side FIREとBarista FIREは、いずれもフルタイムの仕事を辞めずに自由な生活を楽しむスタイルです。
Side FIREでは趣味や副業に専念しつつ収入を確保します。
Barista FIREはバリスタのように一部の仕事で収入を得ながら自由な時間を持ちます。
50代でFIREを実現するための資金計画
FIRE達成のための資金計画に影響することが大きく2つあります。
何歳でFIREするのか
早期にFIREを達成する場合、より多くの資産を必要とします。
50代でFIREを目指す場合、他の年齢層よりも貯蓄期間が短くなるため、資産の積み上げが重要です。
子供を育てるのか
子供の教育や生活費の支出がある場合、その分の費用も考慮する必要があります。
子供の教育条件(私立なのか、公立なのか)によって必要な貯蓄額が変わります。
FIRE達成後にもらえるお金は何か
FIRE達成後にもらえるお金も計画に含める必要があります。
主な収入源として4つ挙げます。
公的年金
50代の場合、将来的な公的年金の受給額も考慮に入れることができます。
この収入はFIRE後の生活の一部をとなりますので、厚生年金または国民年金は必ず納める必要があります。
退職金・企業年金
企業によって異なりますが、退職金や企業年金の受給もFIRE後の収入源となります。
個人型確定拠出年金(iDeCo)、企業型確定拠出年金
個人が積み立てた資産や企業が支給する拠出金など、これらの資産もFIRE後の生活に役立ちます。
課税されないという大きなメリットがあるので、お金に余裕があるなら限度額最大まで利用するべきです。
年金受給の年までお金を引き出すことはできないので注意が必要です。
雇用保険
バリスタFIREなど、一部の仕事を続ける場合は、雇用保険を受給することも考慮しておきます。
FIRE達成後に支払う必要があるお金は何か
FIRE達成後も必要となる支出を考慮することが重要です。
収入だけが目に行きがちですが、支出内容も理解しておきましょう。
特にサラリーマンからFIREする場合は、大幅に支出が増えることになりますので、計画に入れておきましょう。
所得税
FIRE達成後も所得がある場合には、その収入に対して所得税がかかります。
不労所得や投資収益による収入も含まれます。
控除や税率はサラリーマンであれば退職前とは大きく異なりますので、計画に入れておきましょう。
住民税
住民税は、住んでいる市町村に対して支払う税金です。
収入に応じて課税されます。
こちらもサラリーマンであれば大きく金額が変わるので注意が必要です。
固定資産税
不動産を所有している場合には、固定資産税の支払いが発生します。
不動産の評価額に応じて課税されるため、土地や建物の保有によって金額が変わります。
お金を貯める方法とは
お金を増やす(貯める)ための基本的な考え方は3つです。
- 収入を増やす
- 支出を減らす
- 投資をする
収入を増やす
50代でFIREを目指す場合、現在の収入を増やすための取り組みも重要です。
キャリアアップやスキルアップを図り、収入を増やすチャンスを探ることも必要です。
転職による年収アップだけでなく、社内での給与を上げるためのチャンスがあれば積極的に行うべきです。
また副業や起業を検討し、追加収入を得ることで資産形成に役立てる方法もあります。
50代からも進めることができそうな副業を挙げておきます。
「資金」を活かせる副業
アパートやマンション経営を主にする不動産投資などは安定的に収入が得られます。
「体力」を無駄に使わない副業
フリーランスのWebライターやオンライン講師などは自宅でもできる仕事です。
「人生経験」を活かせる副業
コンサルタントやアドバイザーとしての仕事は、50代の経験が活きる仕事です。
「スキル」を活かせる副業
データ分析、営業など得意とするスキルを活かしてフリーランスとして働くことも可能です。
支出を減らす
50代でFIREを目指す場合、支出の見直しも重要です。
定期的に家計の収支を確認し、無駄な出費を減らすことがFIRE達成するまでには必要です。
出費を最小限にするための具体的には方法を挙げます。
- 車などの不要なものを手放す
- 住居はコンパクトなものに移行する
- 保険料や通信費の見直す
- 外食は回数を減らす
- 贅沢品は購入しない
- 趣味や娯楽の
またFIRE達成後もある程度は継続することで、過度な資産運用をしない生活ができます。
投資をする
50代でFIREを達成するためには、一つは、効率的な資産運用を行うことです。
主に株式や投資信託などの金融資産の運用がメインになります。
金融資産の運用はリスクを分散させた投資や長期的な運用が基本です。
ただし50代は短期間での達成が望ましいので、ある程度のリスクがあることも理解しておきましょう。
また投資には債券などの安定した収益を期待できる運用もあります。
投資対象が数多くありますが、基本は自分でも内容を理解できる投資を選んでみることが大事です。
ざっと50代からのFIRE実現をまとめてみました。
各項目の詳細については別ページで記載します。
50代から年収アップするための方法